神社神道の秘密
神社は、基本的に神域として鎮守の森を持っています。
都会にも鎮守の森を持っている神社がありますが、都会の中に緑があると癒されますね。
神社は自然環境の保護にも役立っています。
西洋のキリスト教の場合は、森林を切り開いて、教会を建てました。
キリスト教徒から見て異教徒にあたるゲルマン民族の古代宗教は、森林や巨木に神が宿ると信じるものでした。神道に近いものを感じますね。
しかし、異教徒にキリスト教を布教しようとしたキリスト教の司祭たちは、こうした巨木や森林を切り開いて、教会を建てました。
キリスト教の神が正しいから巨木を切り倒しても祟りなどおきなかったではないかと言って異教徒をキリスト教に入信させたのです。
また、ゲルマン民族の古代宗教では、自分たちの祖先をたどると神にいきつく系図の伝承を持っていました。
それぞれの氏族が祖先とする神を持っていたのです。
この点も神道にそっくりですね。
しかし、キリスト教の布教がヨーロッパ全域になしとげられた時、古代宗教の伝承は古い森林とともに消えてしまいました。
しかし、日本では、天皇家の祖先は天照大御神ですし、藤原氏の祖先は天児屋根命という神様です。こういう伝承の家は他にもあります。出雲大社宮司の家も遡れば祖先は出雲の神様です。
日本は、ヨーロッパでは滅んだ古い伝承が今でも続いているきわめてまれな国なのです。